戦争映画やアクション映画ではなく、ドラマ映画なのに巨額の1億ドルから 1億2,000万ドルが必要とされる…
製作費の全額を未だ調達できていないフランシス・フォード・コッポラ監督ですが、同監督が希望している来年2022年秋の「メガロポリス」の撮影開始に向けて、出演者との交渉を進めていることが、業界メディア Deadline のマイク・フレミングから伝えられました…!!
パンデミック勃発前の一昨年の2019年秋に悲願の企画を実現するため、これまでタレント・エージェンシーに所属する必要などなかったコッポラ監督が、大手の CAA と契約を結んで、製作費の調達に乗り出した…!!とお伝えした「メガロポリス」は…、
ニューヨークに未来的なユートピアを創造しようとする建築家の壮大なヴィジョンが、同市の市長との対立に発展するドラマ映画…と伝えられていましたが、Deadline のインタビューに応じたコッポラ監督によれば…、
いつの時代?!と具体的な年代を特に決めることはせず、あくまでも印象のイメージとしての「現代のニューヨーク」を舞台にして、古代ローマの貴族カティリナが紀元前63年末に政権の転覆を狙い、クーデターを計画するも失敗に終わった史実の「カティリナの陰謀」を投影した物語を描く壮大なローマ叙事詩だそうです!!、同監督の具体的なヴィジョンとしては…、
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現在はマーベルのヒーローを演じる配信シリーズの「ムーン・ナイト」を撮影中のオスカー・アイザックの起用を目指しているカティリナに相当する建築家が、カティリナの陰謀を阻止した政治家キケロに相当するニューヨーク市長と対決をするそうですが、その金融危機に直面している悩める市長の役どころには、フォレスト・ウィテカー(「リスペクト」全米公開中)を想定している…とのこと。
その他の交渉中の出演者としては、コッポラ監督が CAA と契約してなかったら、孫も同然のエルたん(以前はWME、現在はUTA所属)の役だったのかもしれない役どころに、やはり、CAA 所属のゼンデイヤ・コールマンが起用されそうなほか、ヘッドラインにあげた代表作「ゴッドファーザー」(1972年)のジェームズ・カーンや、ミシェル・ファイファー、ジェシカ・ラング、そして、ケイト・ブランシェットといった女優たちの名前も含まれています!!
製作費を見直して、出来るだけ切り詰め、1億ドル前後にまで下げる努力をしたうえで、どうしても調達できない不足分のお金は自腹を斬ってでも…!!と、82歳になった今も昔と変わることなく、コッポラ監督はイチかバチかの映画作りの大勝負に賭ける意気込みだそうですから、来年の秋に「メガロポリス」の撮影が始まる可能性は高いのではないでしょうか…!!