James Cameron may direct 'Last Train from Hiroshima' ahead of 'Avatar 4' :「ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」が大ヒットのジェームズ・キャメロン監督が、日本の被爆体験を描くことで、世界の今の危険に警鐘を鳴らす、日本を舞台にした監督作「広島からの最後の列車」を「アバター」シリーズよりも優先する考えを明らかにした ! !

「アバター 2」の「ザ・ウェイ・オブ・ウォーター」が前作(2009年)に続けて、またしても歴史的大ヒットを叩き出すミラクルを達成したジェームズ・キャメロン監督は…、


その「2」と同時に撮影した第3作め(来年2024年12月20日全米公開)の完成に向けての作業を進めていますが、すでにもう一部は撮影済みの第4作め(2026年12月18日全米公開予定)の製作に本格着手をする前に…

ともにドキュメンタリー映画の監督作の「ゴースト・オブ・ジ・アビス(邦題はタイタニックの秘密)」(2003年)と「エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ」(2005年)で組んだ間柄の作家であり、友人のチャールズ・R・ペレグリノが、2010年に発表した著書「ラスト・トレイン・フロム・ヒロシマ」、つまり「広島からの最後の列車」の映画化に取り組んで、自らメガホンをとる考えを、ロサンゼルス・タイムズのジョーダン・リーフ記者の取材に応じて、明らかにしました…!!


チャールズ・R・ペレグリノ著の「広島からの最後の列車」は、広島と長崎の二度の原爆投下を生き延びた、いわゆる二重被爆者の故山口彊(つとむ)さん(2010年没)に焦点をあてながら、当時の広島と長崎の人びとの暮らしがいかに破壊されたかの恐ろしい被害と、その前代未聞の非人道的な攻撃を決行したアメリカ側の反応などをまとめたノンフィクションとされる本です。しかし、“ ノンフィクションとされる… ” と言葉を濁したように、同書は記述のもとになったソースの信頼性が問われたり、事実とは異なる創作のねつ造が含まれている…などの疑問の指摘を受けたことから、いったんは出版が中止されるなどもした、いわく付きの “ 問題の本 ” ですが…、

そうしたねつ造のフェイクとされる問題について、著者とは親しい友人だけに、疑問視された背景のほうが疑問…と一蹴して、誤解に過ぎないと過去にチャールズ・R・ペレグリノを弁護したキャメロン監督は、前述の故山口彊さんが生前の2009年に来日して、故人と直接に映画化に向けての話し合いをした経緯もありますから、仮りに「広島からの最後の列車」の映画が作られたなら、内容には一定の信頼をおくことができそうですが…


どうして、いま、日本の被爆体験をこそ世界に伝えなければ…と思ったのかについて、キャメロン監督は…、

ぼくたちはいま、ぼくたちが思ってるよりも危うい不安定な世界に生きています。広島を映画で描くにあたり、いまほどタイムリーな状況はありません。

…だそうで、ロシアの独裁者のプーチンがウクライナ侵略を目指している戦争において、あろうことか、核兵器の使用をほのめかしたり、アメリカ版のオウム真理教に例えられるトランプを崇拝するカルトの “ トランプ狂信 ” に代表される間違った愛国心のナショナリズムが世界にまん延し始め、貧富の格差の階級社会が当たり前になりつつある民主主義が危機的な状況のいまこそ、もしも、最終兵器が…

人びとを標的として投下されたなら、どういうことになるのかの現実をあらためて、思い返してもらうんです…。

…とのことですから、ジェームズ・キャメロン監督としては、SF アクション映画の「アバター」シリーズよりも、世界に向けて、広島と長崎の悲劇をくり返すつもりか…?!と訴えて、警鐘を鳴らすことのほうが大事!!といった気持ちにも傾いているようなので、「広島からの最後の列車」の映画化が進められるとなれば、ドキュメンタリーか、それとも劇映画か?!、仮りに後者だったら、誰が主人公にあたるヤマグチさん役に起用されるのか?!はもちろんのこと、興味深い話題になりそうですね…!!