新型トランプのワクチンが完成しても、マスクや社会的距離の感染予防の生活は、さらに数年も続けなければならず、ウイルス全滅までには20年以上を要する長期戦かもしれない悲観的な現実が伝えられた😔


新型トランプのウイルス全滅までに、20年以上もかかるのであれば、その間に新たに別のウイルスの脅威が出現するかも…?!


俗に「コロナ後…」などと言われますが、人々の暮らし方は本当にパンデミックをキッカケにして、変わってしまうの?!、ワクチンが完成したら、元通りの以前の生活に戻るんじゃないの…?!と、ぼくも半信半疑でしたが、どうやら、人類はコロナ後の世界に突入するらしい現実を、ザ・ワシントン・ポストのキャロリン・Y. ジョンソン記者がレポートしてくれました。




先週末の金曜日(7月31日)に、アメリカの新型トランプ対策の責任者と言えるウイルス学の権威のアンソニー・ファウチ博士が下院聴聞会に召喚されて、ワクチン完成の見込みを今年2020年の晩秋から初冬にかけての頃とする楽観的な予想を語ってくれたことから、年末すぐにワクチンはまわってこないだろうけれど、来年2021年半ばぐらいの東京オリンピックの時にはもう、マスクはいらないんじゃないの…?!と安堵した方も、きっと大勢いらっしゃるかと察しますが…、


ハーバード大学の公衆衛生学のヨナタン・グラッド助教授によれば、「私としては、ワクチンがスイッチをオフにするとか、パンデミック前の時に舞い戻るリセットボタンになるとは思えない…」とのことで、コロムビア大学のウイルス学者のアンジェラ・ラスムッセン博士も同様に「オズの魔法の世界にたどり着くわけではない…」と、やや悲観的な言葉を発しています。

どうして、専門家たちはワクチンが完成しても、新型トランプの感染拡大はとまることなく、マスクと手洗い、社会的距離などの感染予防の生活は続く…と考えるのかと言うと、まず安全かつ有効と見なされるワクチンが完成したとしても、それを世界的に流通させるネットワークを築いて、充分な数を供給するまでには少なくとも数ヶ月から、もしかすると数年は必要になるかもしれないこと。

予防接種をしたとしても即座に効果があるわけではなくて、ウイルスと戦う免疫の抗体が発揮されるまでには数週間の日数を要することになるし、また、多くのワクチンは免疫の防御力を高めるために、数週間の間隔をおいて、2回に分けて、接種をしなければならないこと。




そうして、ワクチンによって、免疫力を得られたとしても、その効果は人によって、まちまちだったり、部分的に限られたりや、低下もするばかりか、短命に消え失せてしまうかもしれないので、予防接種を受けたからと言って、けして、マスクを手放すことはできず、また重ねて、ワクチンを接種しなければならないことから…、


現在もマスクをしない人たちの存在が問題になっているように、ワクチンは効かない…と決めつけて、予防接種を続けないたちが、やはり出現してしまうことが予想できますし、そもそも、まったくワクチンを信用せず、接種を拒む人たちもいるに違いありません…。




フロリダ大学の生物統計学者のナタリー・E・ディーン博士によれば、「研究室で完璧に機能させることができたとしても、それを現実に地域社会で機能させるというのは、全く別のことなんです」とのことで、あるワクチンが必ず万人に作用するとは限らず、それでも信頼して、接種してくれるのか…?!という現実は確かに、研究室での実験とは別の話として、理解したほうがよさそうですが…、


実際のところ、インフルエンザの予防接種でも、その効果は40%から60%しかないそうですから、アメリカの当局は新型トランプのワクチンの効果は、50%あればよいと求めているそうです…。

50%の効果ということは、感染するかしないかの確率が引き続き、イチかバチかのようなものですから、とうてい感染をとめて、終止符を打つ決め手とは受けとめることができなさそうですから、エモリー・ワクチン・センターのウォルター・オーレンスタイン氏は「感染のリスクを減少させるでしょうが、でも、感染をなくすことはできません」と語り、集団免疫を達成することはできないだろうと予想しているものの、例え、50%であったとしても、まったく無防備の 0%よりはマシですから、「私は接種を受けるだろう」とのこと。




それでは実際のところ、いったい、どれだけの人がワクチンの接種を受ければ、集団免疫に到達するのか?!というと、フィラデルフィア小児病院のワクチン教育センターのポール・A・オフィット所長によれば、人口の約3分の2が、75%の効果のワクチンを接種しなければならないそうで…

「フィラデルフィア・イーグルスの試合には約6万7,000人の観戦者が集いますが、その全員が肩を組み、選手を応援することが出来るのは、たぶん数年はかかってしまうでしょうね…」

…とのことですから、約1年近い先とは言え、来年2021年の夏に競技場に集った人々がマスクを外して、各国から訪れた選手を応援するといった東京オリンピックの光景は、今の時点ではあり得ないことになります…。

しかし、人口の約3分の2といった大きな数にまで行き渡らなくても、ワクチン接種が行われると、感染拡大の速度は落ちるし、特に最初に適切な人、つまり、ウイルスを拡散させる可能性の高い人たちにこそ接種を受けさせれば、大きな効果を発揮するだろうとも、オフィット所長は語っていますから、やはり、ワクチンの完成には期待を託したいものの…、


病気の流行をとめる画期的なワクチンだと言われたポリオのワクチンでも、1955年に完成してから、アメリカ国内の患者が80%減少するまでには約2年間もかかってしまったそうですし、ポリオ全滅が宣言されたのは、1979年ですから、ワクチン完成から約四半世紀の24年間もの長い年月を要しています…。




…と、以上のような専門家の方々の現実的な見方として、新型トランプのワクチンが完成したからと言って、それが即座に万全の効果を発揮する特効薬ではないこと。必ずしも予防接種を受けた全員が同じ効果を得られるとは限らず、個人差が生じること。世界の人口の約3分の2が、ワクチンを接種するまでには何年もかかること…などを知ると、ワクチンが出来たからと言って、けして、安心して、感染予防の気をゆるめるわけにはいかない…という絶望的な現実に打ちのめされてしまいそうですし、ファウチ博士は年内のワクチン感染を見込んでいるとは言え、臨床試験が失敗して、イチからやり直しになる可能性も当然、ゼロではありません…。


そうした一切合切を含めると、来年2021年の春から夏頃にかけて、ワクチンの予防接種を受けて、東京オリンピックを楽しもう!!なんて、とうてい、考えられません。新型トランプの感染予防は、これからまだ何年も続く…と、長丁場の戦いになることを覚悟して、それなりの準備の態勢を整えたほうが無難なのかも…?!、とりあえず、例え高価でも、長持ちしそうな品質のよいマスクを買おうかな…と、ぼくは思います…😷





August 3, 2020

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